デジタルサイネージの映像表示方法には、大きく分けてネットワーク型とスタンドアロン型の2種類があります。
どのデジタルサイネージが自社に合うか判断するためには、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
ここでは、ネットワーク型とスタンドアロン型の違い、概要を簡単にご紹介します。
1. ネットワーク型デジタルサイネージ
ネットワーク型は、インターネットや専用のネットワークを通じて管理・運用されるタイプです。
離れた場所からでもコンテンツの発信、更新をリアルタイムで行うことができます。

特徴
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リモート管理:管理システムを使って、複数のディスプレイに同時にコンテンツを配信・更新できます。遠隔地からでも管理可能です。
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コンテンツ配信の柔軟性:コンテンツをリアルタイムで配信できるため、場所や時間に応じた情報提供が可能です。配信スケジュールの設定も可能です。コンテンツの変更が簡単で、頻繁に更新が必要な場合に適しています(例:広告や新着情報、天気予報など)。
- コスト:ネットワーク維持費、管理システム等ランニングコストがかかるため、スタンドアロン型よりコストが高くなることがあります。
主な用途:駅や空港、ショッピングモール、大型チェーン店など、複数拠点での統一管理が求められる場所。
2. スタンドアロン型デジタルサイネージ
スタンドアロン型は、インターネットを必要とせず単独で動作するシンプルな構成のサイネージです。
USBメモリーやSDカードなどの記憶媒体を用いてコンテンツを直接更新、再生します。

特徴
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ローカル再生:インターネット接続は不要で、記憶媒体に保存された動画や画像を再生します。
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コスト:ネットワーク機能を必要としないため、導入費用やランニングコストが抑えられます。
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手動更新:コンテンツの更新には手動で機器にアクセスし、差し替える必要があります。複数のサイネージを設置している場合や頻繁にコンテンツの更新を行っている場合は、負担になる可能性があります。
- シンプルな運用:複雑なシステムが不要で、シンプルな操作で気軽に使いやすい。
主な用途: 個人経営の店舗や、小規模なイベント、展示会など。
主な違い比較表
項目 | ネットワーク型 | スタンドアロン型 |
管理方法 | 遠隔管理(インターネット経由) | ローカル管理(手動で更新) |
初期費用 | 高め | 低め |
運用月額コスト | 必要 | 基本的に不要 |
更新の手間 | リモートで変更可能 | 記憶媒体で差し替える |
適した規模 | 大規模・複数拠点 | 小規模・単独拠点 |
まとめ
デジタルサイネージを複数台、複数拠点で運用し、コンテンツの更新頻度が高い場合はネットワーク型がおすすめです。
少数、単独拠点で使用し、コンテンツ更新頻度が低い場合はスタンドアロン型が適していますが
どちらを選ぶかは、運用規模や更新頻度、コストの許容範囲等を総合的に判断する必要があります。